一撃確殺SS日記をチョイスした3つの正しさとは

今まで、ネットゲームのアニメ化は数あれどドラマ化は初になるFF14。
こういったメディアに対して持ってくる題材としてマイディーさんの一撃確殺SS日記をドラマ化の題材としてチョイスしたのは実に正しい選択だと、自分は思う。

ひとつ、既に話が一つのものとして完結している
ふたつ、ブログ自体に否定的な記事が少なく、ファンが多い
そしてさらにみっつ、中の人が顔出ししていない

また物語はゲーム内のSSで構築される日記というFF14の世界で完結しながら、父と息子というリアルにも波及するという実に巧みなブログだ。

更に掘り下げていこう。
まず一つ目。
正直現行継続中のゲームの話を1クールでまとめてヒットした記憶が無い中で、上手いこと14のメインストーリーを12話にまとめるのは難しい。
さらに今回はアニメではなくドラマという中で勇者ヨシヒコみたいなものではなく、しっかりした一般向けへのアプローチ。
だいぶハードルが高い中、リアルな親子の会話もまぜつつ記事にしてあるマイディーさんのブログに白羽の矢が立つのも納得だった。

二つ目。
直接ブログを見ていただいた方が早いと思うがブログ全体に否定的な話が少ない。
もしくは否定的なはじまり方をしていてもそれを問いに転換させ、それに対しての模範解答を出している。
結論ではなく、”模範解答”なのがポイント。

三つ目。
ブログや他メディアに対してキャラクターのアバターは晒していてもリアルな顔を一切出していない。
意外とこれは大事なことで、リアルな顔を出すと好感度が下がる謎の法則がネット社会には存在している。
要は一定の面白くない層に対しての着火点を作っていない所だろう。

テレビというメディアが持つジレンマ

最近の深夜ドラマは面白い。

ゴールデンタイムにチャンネルを回すと、どこもクイズか得情報やら健康番組やらあの人は今だのどの番組を見ても同じお笑い芸人がMCをやったりしていて、ぱっと回して区別がつかない。
これは以前に比べて少なくなった視聴者のパイを奪い合うゴールデンタイムに、冒険するだけの独自性を出せなくなってきたテレビ局のジレンマだ。

対して最初から割り切った1クールの1話完結の深夜ドラマは、とっつきやすく見やすい。
ところどころ会話の最中に解説もあり、話が1時間の間で起承転結がうまくまとめられている。
尚且つ、1話読み切り漫画感があった。
そういう意味ではブログの中でも解説があったりする光のお父さんのドラマは、深夜枠にぴったりだと自分は感じた。
尚、個人的に見やすかったのはマネーの天使と遺産相続弁護士 柿崎真一の二つ。
この手のドラマは、夜9時にはなかなか流しにくい。
なぜなら万が一はずしてしまった時、それに耐えうる体力がすでにテレビ局に残っていないのだ。

また、深夜枠になった理由としてもう一つあるとすれば、視聴者の世代に合わせてだろう。
正直仕事をしだしてからゴールデンタイムのテレビの視聴はほぼ0になった。
帰ってきてテレビをつけてもニュースと休日の笑点くらいしかきちんと見れなくなっていた。

平日録画予約をしてみれば良いじゃないかとも言われるが、それを予約セットする手間すら惜しいのも事実である。
そもそもそこまでしてまで見たいかと言われたらそれほどでもない。
つまりはそれくらいにはテレビというメディアに対しての興味が薄くなっている。
何しろ東洋経済ONLINEにこんな記事すら載るくらいである。

「光のお父さん」がテレビへの一石足り得る理由とは

つまりどういうことか。
このドラマにはテレビドラマへ可能性と試練が詰まっているのだ。
役者さんも深夜枠とは思えないくらい良い演技をする方々がそろった。
公式からのバックアップもあり、実際をゲーム内を使った映像が使われる。
代替え動画や役者にコスプレをさせたものもなくゲーム内の映像を実際にドラマ枠で流す英断。深夜枠に選ばれたのは幸運ではない、公式と製作陣サイドが丁寧な地雷潰しをしているためである。
なによりも製作陣サイドがしっかりとFF14と光のお父さんという作品をたてている所が、ファンに対しての誠意とも感じられて好評価を与え、話題性も十分含んだ。
恐らくではあるが、爆死はしないとは思っているが、これでテレビというメディアに再び芽が吹くか?
絶ち枯れるか否かは際どいラインである。
しかしながら、ゲームのファンに対しての視聴意欲の持たせ方としては、とても良いやり方だとは感じた。

巨石ではないにしろ、雨だれのような弱いものでもない。
ある意味テレビを見なくなった我々のような層に向けて、テレビを見せようとする意味では「正しい攻略法」を見せてくれるに違いないドラマであることは間違いはないのだ。

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